野村美月「“文学少女”と月花を抱く水妖」

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

穏やかに過ごしていた夏休みも八月も半ばをすぎ、ぼくは、麻貴先輩に拉致された遠子先輩のおやつを書くために姫蔵の別荘まで呼び出された。遠子先輩と近くのお土産屋さんに行ったら、そこでぼくらは姫蔵の屋敷の、80年前の惨劇と幽霊に関する噂話を耳にした。麻貴先輩に乗せられるように、ぼくと遠子先輩は調べ物を始めた。
ということで、一冊丸ごと遠子先輩祭りな番外編でした。事件そのものは“文学少女”のスタンダードな展開だったけど、強がったり怖がったり動揺したりする遠子先輩を(・∀・)ニヤニヤしながら読めばいいんじゃないですかね。
しかし、まさかこの手のフラグが遠子先輩に立つとは・・・。卒業編が物凄く楽しみだ。