西澤保彦「生贄を抱く夜」
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 文庫
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不可能犯罪のような魅力的な謎を提示して、超能力だからという方法(How)を無意味化する手続きを経て、犯人その他関係者の心の内の暗い部分(Why)を鮮やかに描き出す手腕が相変わらずうまい。特に、表題作「生贄を抱く夜」は凄かったよ。自己中心的で心底むかつく登場人物、卑近で自分勝手な犯行理由。酷い、の一言につきる事件。ここまで読後感悪い話、久々に読んだよwww
短篇集ばっか出してるシリーズだけど、最近頓に後味悪い話が多くなってきたような。