法月綸太郎「生首に聞いてみろ」

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)

これがのりりんの最新刊なのかな。寡作すぎるぞw
前衛芸術家の遺作にあたる石膏像の首から上が盗まれた。これはモデルとなった彫刻家の娘への犯罪予告なのだろうか。法月綸太郎は調査を開始するが・・・。
丁寧に伏線を仕込んである、非常に真っ当なミステリでした。事件自体は歪んでるけど、考えてみるとのりりんの作品はほとんどそんな感じだったよね。事件と現代芸術の歪みの扱い方が興味深かったかな。探偵・法月倫太郎は迷ってばかりですねw
巻末の貴志祐介との対談も面白かったです。