カザマアヤミ「ボクの創る世界」

えーと、カザマアヤミといえば「ちょこっとヒメ」なわけで“どある意味極まった作品*1”というのが俺の評価なんですよ。で、本作。リリカルなボーイミーツガールとして普通にいい作品じゃないですか。ちょっと拙いこがわみさきみたい。マイナーな作家さんをマイナーな作家さんで例えるのは正直どうかと思うけど、ニッチな業界だからしょうがないんだよw
ただ、幻燈師の設定がカッチリしてないのはちょっとマイナスポイントかな。こういう作品を捕まえて原理とか保存則とか言い出すほど野暮じゃないけど、この世界での立ち居地くらいはもうちょっとしっかり書いて欲しかったかな。幻燈のイメージを大切にしたかったというのはわかるけど・・・。むつかしいですね。でもこの話なら音楽家か画家でも書けたと思うお。
それはそれとして。たぶんこの世界にも、幻燈を科学的に考察して原理を考えるような理系オタクな少年はきっといて、実験室に篭る彼にこういうフラグが訪れないのでしょう。悲しいよね・・・。

*1:悪くはないし、むしろ好きだけどw