長谷敏司「円環少女6 太陽がくだけるとき」

テロリストの凶弾に倒れたメイゼルを救うため、武原仁は<公館>を裏切り地下都市に向かった。<公館>の十崎京香は、武原仁を倒すために<鬼火>と<茨姫>の二人の専任係官を向かわせた。地下世界を部隊に繰り広げられる戦いと、核爆弾の行方は・・・みたいな。
凄ぇぇぇええ!
3冊にわたった地下都市編がこれで終わるわけですが、これは素晴らしいですね。そこらじゅうに見せ場があって、ジェットコースターのような怒涛の展開が最初から最後まで続いてます。
単純な善悪を作らないという長谷敏司の作劇もいい方向に作用しています。仁と<鬼火>にしても、リュリュとエレオノールにしても、地下都市住人と<公館>にしても、どっちかが悪いというわけじゃなくて、状況と利害と信念が違うだけなのでどちらにも感情移入できるんですよ。特に神聖騎士団の話で顕著かな。この作品の人々はすれ違ってばかりですw
あ、この巻ではロリ分は控えめでしたwww