冲方丁「スプライトシュピーゲル２」

スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2) (富士見ファンタジア文庫 136-9)

七つのテロ組織の関与を示す、ＭＳＳがつかんだメッセージ。そしてミリオポリスに落下したロシアの衛星を巡り、テログループが動き出した。テロと軍から街を守るために、＜炎の妖精フォエイルスプライト＞が、三色の輝きが、空を翔る。
「オイレンシュピーゲル２」の事件をＭＳＳ側から扱った作品で、あちらがテロの背景に焦点を当ててるのに対して本作は正義の相対化がテーマになってるのかな。
あと陽炎が活躍しまくりでかっこえかった。そういや、陽炎のピンチに妖精スプライトが凄いタイミングで現れてたけど、別の見方をすれば妖精スプライトたちのピンチを陽炎が救ってたんだよな。二つのシュピーゲルを読むことで物語が立体的になるという構成が見事です。
どうせならこの二作は同時進行で読みたいので、発売日を合わせてもらいたいですねｗ