田中ロミオ「人類は衰退しました」

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

すでに人は種として衰退期、現在の地球は妖精さんたちものもだったりします。平均身長10センチの三頭身、無邪気で楽しいこととお菓子が大好きな妖精さん。わたしは調停官として旧人類と妖精さんの間の問題を解決しないといけません。今では問題なんてめったに起こらないし楽な仕事なのですが、なぜかわたしはほのぼの遺伝子を持つコミカル生命体、妖精さんたちの遊びに巻き込まれてしまうのです。
なんとも形容しがたい独特の雰囲気を持った小説で、これはいいほのぼのシュール小説ですね。
主人公の女の子が妖精さんに会うまではちょっと退屈だけど、妖精さんと出会ってからは素晴らしいと思います。微妙に黒い女の子の思考と、とぼけた妖精さんの掛け合いが物凄く楽しいw
「にんげんさんなのだ」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごはんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」
主人公の女の子とであった妖精さんの反応なんだけど、妖精さんがかわいすぎですww