冲方丁「オイレンシュピーゲル2」

ミリオポリスに落下したロシアの原子炉衛星、その原子炉を求め七つのテログループが動き出した。MPB所属の遊撃小隊<ケルベロス>、三人で一匹の獣をなす少女たちが原子炉を奪還するために疾走する。
独特の記号を多用した文体と見せ場満載のストーリー展開が相まって、物凄い疾走感を出してます。これは凄い!テログループの背景がやたらとリアルで*1、またテロの悲惨さをキッチリ書きつつも、エンターテイメントとして面白い作品になってるあたりが素晴らしいと思います。
主に陽炎がピンチのときに颯爽と表れる<炎の妖精フォエイルスプライト>がカッコイイことこの上ないです。輝き――紫・青・黄。すげぇタイミングだw この構造で物語を綴るからにはいづれ交錯するだろうとは思ってたけど、こんなに早く邂逅するとは。
来月発売の「スプライトシュピーゲル」で、今回の事件をMSSの側から書くのかな。こういう遊びは凄く好きだし、個人的に<ケルベロス>より<炎の妖精フォエイルスプライト>の連中をひいきにしてるからwktkです。