歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

フィットネスジムで鍛えた体でいきずりの女を抱き、オースチン・ローバー・ミニを颯爽と乗りこなし、「何でもやってやろう屋」を気ままに営む成瀬将虎は、宮下さくらと運命的な出会いをする。将虎はフィットネスジムの仲間の久高愛子の相談を受け、蓬莱倶楽部なる老人を狙い健康を騙る悪徳業者を調査することになったのだが・・・。
これは凄い! ほんの一文でこれまで見えてきた世界ががらがらと崩れていき、新しい世界が現れるというミステリらしいミステリなのですが、いろいろと物凄いです。あの一言で読むのが止まったよw ネタバレになるから何もいえないけど、話題になるのもうなずけます。紛れもない傑作ですね。