田中哲弥「大久保町の決闘」

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION (ハヤカワ文庫JA)

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION (ハヤカワ文庫JA)

兵庫県明石市大久保町はガンマンの町だ、と父は言った。日本の子午線が通る町、ばあちゃんの住む町を訪れた光則は、大久保町へ着いてタクシーでばあちゃんの家へ向かう途中で、いきなり銃撃戦に巻き込まれてしまう。なんとか銃撃戦を潜り抜けた光則だが、光則の父親・永置詠はこの町の有名なガンマンらしく、光則は町のゴタゴタに巻き込まれてしまって。みたいな感じ。
えーと、自分では意図しないでいろいろなことに巻き込まれて、しかも決めるべきシーンで全く決まらない光則のダサさはかなり面白かったです。・・・ですが、この人のギャグセンスは俺とは全く会わないんじゃないかな。間の抜けた比喩や表現もとぼけた展開も普通に面白いとは思ったけど、別に笑えるものじゃなかったよ? それでも、後半のご都合主義だけど怒涛の展開はかなり面白いとは感じました。
文章も別に笑えるわけじゃないけど普通に面白かったので、続きも出たら読むことにします。