葉山透「９Ｓ＜ナインエス＞Ⅲ」「９Ｓ＜ナインエス＞Ⅳ」

9S(ナインエス) III 〈3〉 (電撃文庫)

9S(ナインエス)〈4〉 (電撃文庫)

真目麻耶＋峰島由宇、ミネルヴァ＋坂上闘真、LAFIが乗り移った思念体、ＡＤＥＭとＬＣ部隊。真目家の管理する都市・希望の地下に設置された【天国の門】をめぐり、いくつもの勢力が、戦力と思惑が、地下空間で交錯する。みたいなｗ
物凄く面白かったです。いくつもの勢力が入り乱れて、それが複雑に交錯して、いたるところに見せ場が盛り込まれてるのがまず素晴らしいです。前後編なのですが、Ⅲだけ見ても見所になるべき壮絶なアクションシーンが多々あって、作者の過剰に旺盛なサービス精神を感じずにはいられません。これは凄い！
敵役が敵として書かれすぎというか、主人公以外の敵役の意思や内面がほとんど描写されないのがちょっと気になったような・・・。まぁ、このレベルで娯楽を追及してもらえると指摘するのも野暮ですよね。読み捨て上等な娯楽作品を物凄く高いレベルで体現した作品だと思います。
古い作品をここまで絶賛するのは久しぶりだなｗ