紅玉いづき「ミミズクと夜の王」

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

魔物の気配が雑々と蠢く夜の森で、ミミズクは夜の王とであった。夜の王に食べてもらうことを希望するミミズクとなんとなく一緒にいる夜の王・フクロウ。一方、城下では国王による夜の王討伐が計画されていて・・・。
物凄く童話的な物語でした。詳しい設定とかを語る必要がない類の。出会いと別れを経験してひとりの少女が変わっていく、というだけの話なのですが、人間の負の感情をほとんど描写しなかったり、結局いい話だったり、童話の基本を抑えた作品になってると思います。
ミミズクが救出されるまでは退屈だったけど、後半の盛り上がりはかなり良かった。