谷原秋桜子「龍の館の秘密」
- 作者: 谷原秋桜子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (74件) を見る
「天使が開けた密室」→の続編。前作より良かった。
正直、館ものも物理トリックもあまり好きじゃないけど、それとわからないように処理された伏線の扱いには感心しました。特に本作に収録された短編「善人だらけの街」における大胆な(ry ネタバレ回避のため省略されました。
ここからはミステリとしてどうこうとは別次元の話。作者が修也に萌えながら書いてるのはまず間違いないのですが、あまりにかっこよく書かれすぎてて違和感を感じてしまいます。たぶんこの辺が富士ミスで受けなかった最大の原因なのでは。まあ、逆のパターンが当てはまるであろう作品なら星の数ほど思い浮かぶから、野暮な指摘だけどね。
ツンデレ少女の一人称小説というのは珍しいですねww