谷原秋桜子「天使が開けた密室」

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

行方不明の父親を探す資金稼ぎのためにバイトに精を出す美波は、色々あってコンビニをくびになってしまう。困ったわたしは、知り合いの紹介する”割りのいい”バイトをすることに。ところがその仕事は、夜の病院での死体運びという過酷な仕事で、その上殺人事件まで起こってしまって・・・。
ライトノベル創元推理文庫というよねぽ*1を思い起こさせる移籍が気になったので読んでみました。富士ミス版は未読です。
キャラクタを立てたライトノベル風のミステリとしては割りとよく出来てると思います。密室に関するうんぬんは正直バレバレだったけど、もう一つの密室の処理は感心しました。今時のライトノベルでは滅多に見れないような大げさなキャラ付けとか、今時のミステリでは滅多に見れないような素直な謎とか、微妙に古さも感じるけどw
よく出来てはいるけど、ミステリとして読ませるならもうちょっと真相に意外性が欲しいですね。