高殿円「カーリー 二十一発の祝砲とプリンセスの休日」

エドワードを好きにならずにはいられなかった。それがけっして、届かない、叶わない願いだと分かっていても・・・。

わたしたちの学校にやってきた転校生・パドマバディは本物の王女だった。パティのわがままはとどまることを知らず、カーリーは彼女の召使いにされてしまい、わたしはあろうことかヴェロニカと同室になってしまった。ところが、パティがこの学園に来たのにはある理由があって・・・。
(・∀・)イイ! 前作より全然面白かった。
世界大戦前の激動の世界、女子高の寄宿舎というある意味閉鎖的な舞台と、物凄い勢いで少女小説ですねw パティが巻き起こす寄宿舎での騒動が丁寧に書いてあって、寄宿舎ものとしての側面が前作よりよく出てます。俺はこういうのが読みたかったんだよ( ゚Д゚)y─┛~~。パティの恋物語としても文句のつけようがないくらい素晴らしい出来でした。普段はシャーロットの一人称で、必要な場面だけパティの内面を描写してたのがよかったでしょう。
中盤のシャーロットとヴェロニカの対決と仲直りイベントはかなりの萌え名場面だと思います。
読者に少女漫画的なものへの耐性がないと、読むのは辛いかもしれませんw