うえお久光「ジャストボイルド・オ’クロック」

うえお久光
とある事件でヒーローを辞め探偵業を営むジュードの元に、ヒーローの少女から仕事の依頼が入った。ジュードは相棒の黒猫型家電・アルとともに、あんまりがんばらず*1に事件解決に向かった。
ジャンクな読み捨て型の娯楽として水準以上だし普通に面白かったです。主格を表す助詞を省略する文章と無駄に複雑な設定に慣れるまでの序盤はちょっとだるかったけどw ジュードとアルの軽妙でありながらお互いの信頼を感じさせるやり取りが良かった。
お世辞にもよく練れた構成とはいえないし、謎がバレバレだったりするけど(w、軽妙な文章とキャラクタの掛け合いだけですいすい読めたから楽しめたのかな。やっぱり小説は文章力が大事ですね。

*1:ジャストボイルド