西澤保彦「神のロジック 人間のマジック」

神のロジック 人間のマジック (文春文庫)

神のロジック 人間のマジック (文春文庫)

ぼくは、神戸の小学校から砂漠の真ん中にあるこの<学校>に連れてこられてここで暮らしていた。同じような境遇の仲間たちと一緒にソフトドリンクを飲みながら考える。この<学校>は何のためにあるのかだろうか。ぼくらはなぜここで暮らしてるのだろうか・・・。
面白かった。伏線がしっかり描写してしあるからこの真相もすんなり受け入れられるし、それでいて世界が反転するカタルシスと酩酊感もしっかり出せてます。トリックとテーマが不可分に結びついてるのもいい。何を言ってもネタバレになるのが困るけど、まぎれもなく傑作だと思います。