楡周平「フェイク」

フェイク (角川文庫)

フェイク (角川文庫)

いいとこ凡作でした。銀座の高級クラブが舞台になってる時点で完全にファンタジーとして読んでたわけですが、それにしても主人公(とその友人)がバカすぎだと思います。そもそも三流大卒で就職が決まらなくてクラブのボーイに滑り込んだ程度の男を主人公にしてコンゲームを書こうというのが無茶だったのでは。
エピローグでの主人公の行動はちょっと感心したけど(麻耶のはアウト。あれくらい誰でも思いつくって)、さくらも主人公に復讐されるに足るキャラだと思います。