谷川流「ボクのセカイをまもるヒト2」

作者の都合でキャラクタが予定調和に動くこと*1を、極限まで突き詰めてメタなネタにした作品になりそうですね。
完全な三人称で”神の視点”から綴られるこの物語は、キャラクタが舞台を演じるコマであることが執拗に強調されています。あるものはそれに自覚的に、あるものは無自覚に、誰もが台本に沿った”演技”を続ける物語。この作品(のここまでの展開)を的確に表現するとこうなると思います。
視点を持つ神が作者なのか具体的な作中人物なのかで全然意味が変わってきそうなので、メタ的な仕掛けが判明するまで評価を保留すべき作品であることは確かでしょう。
やたらとえちぃことも特筆すべきですねw

*1:ダメなミステリ作品に多い