北村薫「街の灯」

街の灯 (文春文庫)

街の灯 (文春文庫)

昭和7年。大会社の社長令嬢・英子の新しいお抱え運転手は、別宮みつ子という非常に現代的な女性だった。英子は彼女をベッキーさんと呼ぶことにした。そして英子は学校に送り迎えするベッキーさんとともに身の回りの謎を解いていく。みたいな感じ。
物凄く上品で非常に北村薫らしい作品ですね。北村薫作品の過剰な上品さはイマイチ好きになれないのですが、昭和の時代の社長令嬢という上品でいるのが嫌味ではない状況・キャラクタ設定のおかげでとっつきやすかったです。物凄い傑作というわけじゃないけど、非難するべきところがほとんどない上質な(日常)ミステリ短編集でした。
北村薫東野圭吾はこういう感想になることが多いなw