西澤保彦「リドルロマンス」

リドル・ロマンス 迷宮浪漫 (集英社文庫)

リドル・ロマンス 迷宮浪漫 (集英社文庫)

ピクチャウインドウに映る高層ビルの夜景を背に、長身痩躯を黒いスーツに包む”ハーレクイン”は、堀の深い顔立ちに似合わぬ流暢な日本語で話しかけた。誰に聞いたのかもここがどこなのかもわからないが、この男ならどんな願いもかなえてくれる、そう聞いてここにやってきたのだ。
謎の男”ハーレクイン”を狂言回しにした短編集で、どの話も女性の心の内側にある本人も認識してない悩みを解決する「魂の救済」ものになってます。西澤保彦にしてはありえないくらい爽やかな読後感で、嫌な感じがほとんどないのも珍しいですねw
どの話もいいできだけど、喪男の哀愁が漂う「クロッシング・ミストレス」が一番気に入りました。
どうでもいいけど、俺の中で”ハーレクイン”のイメージは”傀”でしたwww
(´-`).。oO(これと「むこうぶち」を両方読む人は多くないだろうな・・・)