長谷敏司「円環少女2 煉獄の虚神(上)」

円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

メイゼルが”地獄”で最初に捕まえた犯罪魔道士の逃亡から戦いは始まった。それは、相似大系の最高位魔道士グレン・アザレイがたった一人で始めた、正義をかけた戦争。仁に守られるだけの存在ではいたくない。メイゼルは自らの誇りのために、<神に近きもの>グレンに立ち向かう。
体言止めと断定を多用するありえないくらいの文章密度の高さは健在。とはいえ、俺が慣れたのか過剰装飾がなくなったのかしらないけど前作より読みやすくはなった気はします。単純な勧善懲悪ではなく、それぞれの信念を貫いた結果利害が対立するというストーリー展開もいいですね。
全体を通した感想は下巻を読むまで保留しますが、物凄く力の入ったメイゼルの描写はそういう趣味がなくても目覚めさせるほどの破壊力があると思いますw まるでょぅι゙ょ大系の魔法だww