ヤマグチノボル「遠く６マイルの彼女」

遠く6マイルの彼女 (富士見ミステリー文庫)

６年前に死んだ兄貴に対するどうしようもない劣等感。年齢だけは兄貴に追いついた俺はいつもそれにとらわれていて、国道をバイクでぶっ飛ばす瞬間だけそれを忘れることができた。そんな折、兄貴の恋人だった京子さんが、教師として俺の高校にやってきて・・・。
劣等感の克服と年上の女性との恋愛を綴った直球勝負な青春小説なのですが、正直イマイチかな。会話ばっかが続いて頭悪そうで、表現の工夫もなく直接書きすぎな文章自体がまず合わなかった。それ以上に、頭悪い主人公に感情移入できないからシリアスな悩みを聞かされても（　´_ゝ`）ﾌｰﾝとしか思えないです。どうやら俺はこの手の”熱いバカ”な主人公が嫌いらしいｗ
富士ミスの青春小説なら葉山透「ニライカナイを探して」（感想→）のほうが俺は好きだね。（比較対象として正しいかどうかは知らん）