舞城王太郎「熊の場所」
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/16
- メディア: 文庫
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「
「バット男」。ボロボロのバットを振り回すバット男は、しかして弱っちいからみんなのストレスのはけ口にされていた。バット男は反撃するべきなんだ。目の前で自分をバカにする人間を、弱者にストレスを押し付けるシステムを、バットで殴るべきだったのだ。みたいな話。この3作の中じゃ一番好きかな。
「ピコーン」。これは受け付けない。恋人と未来に向けて歩き出したところでの恋人の喪失、恋人の変死の謎を解いた後に感じる喪失感、それを乗り越えてわたしは再び歩き出す。というテーマ自体はわかりやすいものの、知性と品のない女性一人称がイヤです。
そんな感じ。