竹宮ゆゆこ「わたしたちの田村君2」

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

俺がこの手の話*1を嫌いだということが再確認できました。しかし、なんで嫌いかをつらつら書いていくと、俺の性格の悪さを露呈させるだけだろうから適当にお茶を濁そうかな。
まず、「誰にでも優しい」主人公ですが、この人が本当に他者のために行動してるように見えないんですよ。目の前の相手の顔色を伺って、自分が嫌われないように行動してるだけで、その結果二人の女の子、特に相馬さんを傷つけただけの話にしか思えません。これだから”自称いい人”は・・・。
まあ、この手の作品の主人公にしては、田村くんはがんばってるほうですがねw 松沢さんへの対応に関しては思うところは多々あるけど、後半では少なくとも自分のやりたいことに関してはしっかりと主張してるし、相馬さんも自分で傷つくことがわかってたみたいだし。
この界隈にはもっと酷いやつが文字通り”いい人”として描写された作品がいくらでもあるからなぁ。

*1:ヒロインが複数のラブコメ