今野緒雪「マリア様がみてる」

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)

現代の小説を守備範囲にしてる以上、完スルーするわけにはいかないだろうと思い立ち、ブックオフにあったから読んでみました。
とにかくいろんな意味で凄いことだけは伺えます。それにしても、常にバックに花が咲き乱れてるようなこの雰囲気は・・・。おそらくこの雰囲気が人気の秘密なんでしょう。完全無菌っぷりは紺野キタのはるか上を行きますw 大島永遠の真逆だw
とはいえ、この学校の生徒会のシステムは非常にまずいとは思います。自主性を重んじる学校ならそれなりに生徒会の権力はあるはずで、にもかかわらず世襲的に仲のいい下級生に受け継いで、対立する組織も監査する機関も存在しない、そんな権力なんて速攻で腐敗するのが世の常です。ゴシップ紙やワイドショーみたいな新聞部ではメディアの監視も期待できないだろうし。この生徒会に予算(部費)決定権まであったら間違いなく賄賂と汚職にまみれることでしょう。
みたいなこと考えながら読む作品じゃないことだけは確かだね(;゚ー゚)。雰囲気一点突破とはいえ、ここまで突き抜けられると衝撃的ですらありますw