竹宮ゆゆこ「わたしたちの田村くん」

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

わたしたちの田村くん (電撃文庫)

”田村くん”の一人称で綴るラブコメで、まさにそれ以上でもそれ以下でもないです。中学3年の夏・電波系な松沢小松の第一話、高校一年の春・ツンデレな相馬広香の第二話、という構成になってます。
正直そんなに評価できません。どっちの話も片方だけならありだと思いますが、似たような構成の話をこうやってつなげられると・・・*1
なんのとりえもなく優しいだけの男が(複数の女性に)モテル、みたいな「それなんてエロゲ?」展開を俺が嫌いということを抜きにしても、かなりの違和感を感じました。や、正確には「相手を傷つけない優しい自分」のセルフイメージを守るためだけに他人を傷つけるような優柔不断系主人公が嫌いなわけですが。
というわけで、主人公も気に入らないし、同情や憐憫を愛情と錯覚させるようなストーリー展開はもっと気に入らないですね。
しかし、気に入らないと言いつつも続きはかなり気になりますw あ、どちらかというと松沢さんでwww

*1:誠実な対応も、同時に複数の異性に対してだと意味がかなり変わります