米澤穂信「氷菓」

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

スニーカー文庫版↑じゃなくて表紙を差し替えた角川文庫版を買いました。
「やらなくてもいいことはやらない、やらないといけないことは手短に」をモットーとして省エネな高校生活を志す折木奉太郎は姉の勧めで伝統ある古典部に入部する。伝統はあっても部員のいない古典部部室で自分以外の部員・千反田えるも入部していた事を知る。色々あって、折木の友人を含めた古典部は部誌である「氷菓」に秘められた謎を追っていく。みたいな感じ。
かなり(・∀・)イイ!
日常の小さな謎を解きつつ全体を包括する謎を追っていく連作短編スタイルで、若竹七海スクランブル」や加納朋子「魔法飛行」あたりと似たような形式になってます。で、本作。元がライトノベルだってこともあるんでしょうが、程よくキャラが立ってて青春ものとしてみても十分楽しめるところがいいですね。その分、謎や解決もライト級ではありますがw
それにしても、「いちごタルト事件(感想)」の小山内さんといい、この人の書く”外見と内面のギャップがある少女”はなかなかいいね。一見清楚だけど実は好奇心の塊な千反田えるが可愛ええ(*´Д`*)。