西澤保彦「夏の夜会」
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/06/14
- メディア: 文庫
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「記憶」というものがいかにあいまいで、願望や欺瞞でたやすく書き換えられてしまうということをテーマにした作品です。(自分の都合で)忘れていた記憶を引きずり出す過程の痛々しさや自己嫌悪感はかなりもので、読後感が良くはないのもいつもどおりですw
わずかな情報とあいまいな記憶を元に推理したものが、新しい情報によって水の泡になりまたいちから推理する、みたいなこの人らしい展開がかなり面白かったです。