紺野キタ「知る辺の道」

知る辺の道 (バーズコミックス ガールズコレクション)

知る辺の道 (バーズコミックス ガールズコレクション)

イイ(・∀・)!!
同人誌を含むいろいろな媒体で書いた話をまとめたファンタジー風な短編集。
あいかわらず少女の心理描写は見事だし、静かに余韻を残すようなラストも鮮やかで、どの話も思わず唸るほど上手いです。テクニカルな部分に関してはこのカテゴリーの作家の中では群を抜いてるように思います。ほんとうに、上手い。
表題作やその続きの「オランジェリー幻想」も良かったけど、ラストを飾る「天使のはしご」が一番気に入ったかな。少女性、純粋性ゆえの残酷さみたいな描写が、さらっと書いてるから別に痛々しくはないけど、凄まじく生々しい。やっぱり、こういうのを書けるのは女性作家だけでなのしょう。
あと、紺野キタ作品だけあって、どの娘も凄ぇ萌える(*´Д`*)。←久々にぶち壊してみた