秋山瑞人「ミナミノミナミノ」

ミナミノミナミノ (電撃文庫)

ミナミノミナミノ (電撃文庫)

叔母にリカ姉にだまされて南の島に島流しにされて、変わった島の風習と不思議な、だけどかわいい女の子・・・武田正時の夏休みが始まった。みたいな、本当に始まっただけの1巻。なので内容についてあーだこーだ突っ込んだりはしません。
秋山瑞人はもの凄い文章力で持ち上げて落とす作家だと思ってるので、ストーリーの新しさとかは別に求めてないけど、いくらなんでも「イリヤの空」と似すぎだと思う。どうでもいいけど、この人の作品が素直なハッピーエンドを迎えたとしたら、そっちの方が驚くって。また今作も主人公が無力感を噛み締める話なのだろう*1
それにしても、秋山瑞人、文章上手すぎるよなぁ。スピード感とテンポのいい感情表現はこの分野以外の小説家を含めても別格だね。

*1:もちろん、ただの予想だあよ