麻耶雄嵩「夏と冬の奏鳴曲」
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
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世界が自分とまったく関係ないということを冷酷に突きつける話で、書いてあるのはやっぱり(精神)世界の崩壊なんだけど、凄いのは*1その部分を作中で明記してないこと。最後まで読んでも作品の根底にかかわるなぞが謎のまま終わってしまうのです。当然そんなことするとミステリとしてギリギリとしか言えないわけですよ。つーか、こんなにギリギリなミステリ、他に読んだことないよ!これに比べたら京極のアレも森のソレも全然本格ミステリだよっ!・・・そんな感じ。
「鴉」のほうがはるかにわかりやすかったし、俺の好みに合うね。
*1:それがこの作品の評価を割ってるのでしょうが