歌野晶午「ブードゥー・チャイルド」

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)

ブードゥー・チャイルド (角川文庫)

ぼく(日下部晃士・15歳)には前世の記憶がある。前世のぼくは黒人の子供で、チャーリーと呼ばれていて、バロンサムディという怪人に襲われて命を落とした。現世に生まれ変わったぼくは小さい頃、バロンサムディの絵ばかり書いていた。
崩壊の序章は”堀井きん”を名乗る女からの電話だった。家に着いたぼくは母が死んでるのを見つけ、その側にはぼくが昔書いたバロンサムディの絵が落ちていた・・・。


そんな感じで、前世の記憶と現世の殺人を軸に物語は進行していきます。ちなみに初歌野。「葉桜の季節に君を思うということ」で去年のミステリ界の話題を掻っ攫った人なので期待が大きかったというのもあるかもしれませんが、ぶっちゃけイマイチ。むしろダメ。真相も予想の範疇(全部が分かったわけではない)でたいした驚きもないし。京○堂の出来損ないみたいな話でした。つーか、主人公バカ過ぎです。