電波受信中

めずらしく普通の時間に目がさめた朝あまりの天気のよさに引きこもっているのも気が引けてどうせだからどっか行こうかと思い立つも雀荘や漫画喫茶ではいつも通り過ぎてつまらない上に引きこもりと大差ないということでバイクで紅葉を見に行くこうと地図を見ながら相模湖と鎌倉に絞ってどっちにするかちょっと迷い結局相模湖に行く県立相模湖公園なるスペースでくつろぐことにして暖かいカンコーヒーを飲みながらふと周りを見渡してみたらそこらじゅうがカップルばかりでほんのりと赤く染まった山肌のいい感じの紅葉とは対照的にぼくの心はブルーになって秋の深まった冷たい風が身にしみる帰りの道中もいい感じに渋滞していてバイクなのをいいことに車の間をすり抜けつつ快適なようで快適でもない一車線の道を走っていると交差点に差し掛かりぼくはもちろん直進しようと止まってる車の脇をすり抜けていたらこちら側の車線の車が動いていないから右折しようとした車が近寄ってきてそれは典型的な右直事故と呼ばれるもので気がついたらぼくはバイクとともに横たわる自分の体の3メートルほど上空に漂って現場を眺めていたがやがて鎖を解かれたぼくの魂は空高くどこまでも昇っていくのだった。

なかなかいい感じの電波文章が書けた。あ、もちろん事故なんて起こしてませんよ。